8月に入り、オンラインで登壇するセミナーも徐々に増え、受講して学びを得る機会も多くなりました。
専門職として仕事をいただいているので、養成施設を卒業してからも資格職を名乗るからには日々研鑽だと思っています。
最新の知識や情報を取り入れることによって、
新しいサービスのヒントになったり、現在進行形の業務の質が高くなったりと、
サービスを提供している方に対し有益な情報を提供できるため、こちらも必死です。
最近は有益な情報を忘れないという課題が増えましたが(加齢には逆らえない…)。
先日もLDLコレステロールについて役立ちそうな情報を仕入れました。
今回の情報は、時間栄養学のエビデンスだったのですが、
女性アスリートの場合、利用可能エネルギー不足でLDLコレステロールが高値になることがあります。
いわゆる脂質異常の場合でも高値になりますが、それとはまったく別の理由です。
血液データなど、情報を的確につかんで身体の中で起こっていることを推測することも、スポーツ栄養士の役割の一つです。
とはいえ、エビデンスばかりが優先され、暮らしや想い、目的からずれてしまうのは、本末転倒ですので、
データを踏まえつつ方向性を合わせながら、何を大切にしたいかなどの優先順位を整理し、競技や年齢などの個人差を考慮して情報提供をしています。
先日、私の栄養相談風景を見学していた栄養士さんに、
「伝え方も内容も、人によってがらりと変えていて驚いた」と感想をもらいました。
アセスメントをしつつデータや情報を冷静に整理しながら課題を見つけ、
対象者のニーズや食環境を加味し、どう伝えたらわかりやすく伝えられるかを考えながら情報提供。
傾聴や励ましも含めながら、、、なんて短時間に頭フル回転です。
周りからはそう見えるのかと思うと、なんだか気恥ずかしい気分でした。
今年はいつもの夏と違いますが、今できることを着実に前に進めていきたいと思います。
公認スポーツ栄養士 上木明子