今の時期のアスリートは、試合期に入っていたり、オフに入りセレクションなどが始まっていたりと、競技によって様々な状況を迎えています。
選手の状況に合わせて、コンディション管理(競技に合わせた体格の獲得のための体重の増減や試合までの目的に合わせたコンディショニング)をするのですが、とても多い相談内容が「体重を落としたい」というもの。
そもそも、「なぜ体重を落とす必要があるのか?」という質問から始まります。
「試合に向けてカラダを絞りたい!」と思っても、
そもそも食事量がしっかりとれていない状況でこれ以上は減量が難しい…といったことも多々あります。
また、「短期間で痩せたい」などという気持ちもわかりますが、
今食事からのエネルギー摂取量、運動や生活活動のエネルギー消費量を加味して、戦略的に計画をたてる必要があるため、食事量を減らしすぎて疲労が抜けない、ケガをしやすいなどのデメリットも考えます。
また、オフの間に増量したいという選手にも、脂肪だけではなく効率よく筋肉を増やすには戦略が必要です。
様々な選手をサポートして感じるのは、「自分の考えをもって自己管理をしている」選手が、体調管理もうまくいき、結果として競技力が高いように思います。
監督やコーチに「体重を減らした方が良い」と言われたから痩せる…という感じではなく(笑
しっかり自分の考えをもって練習と食事に取り組み、
「すごく調子がいい!このまま試合に向けて調整します!」
なんて相談を先日選手と話しました。
私たち栄養士も、ただ教科書的な知識を選手に伝えるだけではなく、あらゆる角度から選手のことを考えて、時に厳しく、普段はやさしく、選手を支える裏方でありたいと思います。
こちらは台湾のスイーツ豆花。
スイーツも目的に合わせて上手に組み合わせれば心の栄養に。
アスリートもおすすめです。
公認スポーツ栄養士 上木明子