”食材を扱う力”が強みになる、と、サポートの中で強く感じた出来事がありました。

今、コンビニやスーパーに行けばお弁当やお惣菜も簡単に手に入りますし、飲食店もたくさんあります。

でも、自分で調理できると、もっともっと食の幅が広がります。目的にあった食べ方も実践しやすくなります。

 

手の込んだ料理でなくても、おしゃれな料理でなくても良いと思うんです。時間がないなら、すべてを1から作ろうとしなくても大丈夫。

でも、自分で食材を調理して、おいしく食べられる。どんな環境の中でもたくましく生きるために、この力は必要だなと感じています。

 

進学や留学、就職など、いざ親元を離れるとき、環境が変わるときに、いきなり『初めての料理』に挑戦するのはハードルが高いかもしれません。

料理の基本について丁寧に解説されている本やサイトもありますので、そういったものを参考にするのもひとつの方法ですが、習うより慣れろ、の部分も大きいかなと思います。

おうちの方がお料理するのを手伝ったり、教わったり。ジュニアのうちに出来るなら、そんな経験を積んでおくと良いと思います。そこで受け継いだ「お母さんの味」「我が家の味」が、心を支えてくれることもあるのではないでしょうか。

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我が家には園児が2人います。少し前から料理のお手伝いをしたいというようになったので、こども包丁を購入しました。食材を切る、皮をむく、混ぜる・・・お手伝いしてもらうと、今のところ時間も手間も3倍くらいかかります(笑)

でも、お料理してみたい、台所を見てみたい、この好奇心は大切に育てていきたいなと思っています。(実際、一緒に台所に立つのは、時間と気持ちに余裕があるときに限られてしまうのですが…汗)

 

お料理をしたり、手伝ったり。普段、なかなかそんな機会が持てない人は、この夏休みにそんな時間を作ってみてはどうでしょうか。

 

管理栄養士・公認スポーツ栄養士

伊藤 あゆみ