選手に栄養サポートを実施する際に尋ねることの一つがベスト体重について。
返ってくる声はさまざまです。
「〇㎏です」とはっきり答えてくれる選手もいれば、
「気にしたことありません」という選手も。
体調管理をする上で、体重をはじめとする体組成は栄養サポートの評価の材料にはなるのですが、
「コンディションがよい状態」かがその肝になります。
よくよくヒアリングをしていくと、
良いと思っている体重が実はジュニア期の体重で今は大学生だとか、
体重は管理しているけど、体脂肪率は気にしていないとか。
話しをすすめていくと色々見えてきます。
体組成の変化も含めて判断したり、年齢の変化を考慮にいれると、自分が思うほど目指すべき体重ではない可能性も…
単なる体重の数字だけではなく、自分がしっかりと練習ができる体力があり、コンディションがよいと思えるということが基本。
階級がある競技は仕方ないとしても、
それ以外の競技で体重や体脂肪の根拠のないしばりは、その後の選手の選手生命にもかかわります。
競技をしながら、適切な成長期を迎え、選手の競技生活が長く続けられるようにと節に願うところです。
選手自身がコンディションがよいと思える体調管理ができるように、
選手自身にはもちろん、チームや保護者にも情報提供をしていきたいと思います。
今日も暑くなりそうですね。
暑さに身体も慣れていません。
水分補給の量を意識して、すごしましょう!
公認スポーツ栄養士 上木明子