先週末、環境省主催の熱中症対策シンポジウムに参加してきました。
熱中症の予防のキホンは、脱水と体温の上昇を抑えること。
体温の上昇を抑えるには、衣類の調節、日陰に行ったり冷房をきかせたりという行動性の体温調節のほかに、
汗をかいたり、皮膚の血管をひろげて皮膚表面から熱を逃しやすくしたりという自律性の(自分の意志とは無関係にはたらく)体温調節があります。
皮膚表面の温度よりも周りの温度の方が低ければ、皮膚表面からも熱を逃すことができますが、
皮膚が真っ赤になった状態でも皮膚の表面温度はせいぜい35℃くらいだそう。
高温環境になるほど、皮膚の表面からは熱を逃しにくくなるので、汗による体温調節へ依存することになります。
必要に応じて水分補給をして、汗のもとになる水分をからだに保つことが重要になってくるわけです。
一方で近年、脱水だけでなく、水分の摂り過ぎも問題になっています。
また、水分補給の方法がまずければ暑い時期にバテる一因をつくることにもなりかねません。
ひとことに「水分補給を!」と言っても、何をどのくらい補給するのが良いかは状況によって違います。
これからの時期、毎年熱中症が増えていきます。
Rainbowringでは熱中症予防や、効率的な水分補給についての講座等を行うこともできます。
お気軽にお問い合わせくださいね。
公認スポーツ栄養士
伊藤 あゆみ