日本摂食障害協会のセミナーに参加してきました。
女性アスリートの摂食障害は一般の方と比較して多いといわれています。
その理由としては明確ではありませんが、
「競技に打ち込みやすい性格が素因となっている」
「そのような素因がある選手が競技を選ぶ」など、その理由は様々なようです。
摂食障害なので、食に関する相談は栄養士が担当することもありますが、
いわゆる食事療法とは異なり、一律化した情報提供は難しいのですよね。
また、一概に栄養介入してもそれだけですぐに治るものではなく、
医師同様、栄養士もカウンセリングの知識をもって多種連携をして対応することが必要だと感じます。
それよりも何よりも、どうして食べられなくなってしまったのかを本人も周囲も考え、そこに至った理由、解決する方法を一緒に考え支えることの方が大切なのかもしれません。
まずは、その自分を受け止めること。
そこまでだどりつくことができず、一人つらい思いをしている人も多いのではと思います。
発症は中高生が多いのもあり、実際に本人はどう行動すればいいかわからない時もあるでしょう。
今まで複数名の摂食障害のアスリートのサポートをしてきましたが、
本人が思っているより、周囲が手を差し伸べてくれることが多いということ。
家族だけではなく、友達や学校の先生、医療関係者など。頭の隅にでも少し置いておいてもらえたらと思うのです。
そして最も大事なのは、自分が治りたい、現状から抜け出したいと思う意思をもつことかもしれません。
公認スポーツ栄養士 上木明子